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福島多香恵
Fukushima Takae
チェアロビクス創案者 フィットネスアドバイザー
心理的・社会的健康づくり、 運動レシピ

Message

 学校を卒業し、OLになって数年経った頃、私はふとしたことで大きなストレスをかかえることになりました。私には解決する知識も、相談する相手もいなかったので途方にくれたのを覚えています。そんな辛かったある日、偶然ダンススタジオの看板を見つけました。すぐに入学手続きをし、そのスタジオでルイジ(ジャズダンス界の巨匠。アメリカ)のダンスを体験するうちに私の体の内側から不思議と気力が湧いてきました。精神的な健康を保つためには身体からのアプローチが有効だというのに気付いたのはその時でした。
仕事と格闘し、一方で家庭を守る、そんな女性たちは心身ともにダメージを受けやすい立場にあります。信州の職場から東京本社に異動した私は「ブロードウエイダンスセンター」(ニューヨークにある世界有数のダンススクールの日本校)において、ジャズダンスを学びながら派遣会社や地域のTV局などで様々な仕事を体験しました。
その後、カルチャーセンターなどでジャズダンス指導者として活動を開始。やがて働きながら、放送大学の大学院において人体の構造と機能、疾病の成立と回復促進、リハビリテーションや心理学などを学び、ひとりひとりにあわせた健康づくりを実践。また、骨粗しょう症の方から相談を受けたことからチェアロビクス®を創案し、小規模企業の経営者となって登録商標を取得しました。
こうして、現在もいつまでも効果的なチェアロビクス®であるためにピラティスや顔反射療法など学び続けています。自分自身で事業をすすめていると、事業の成否、採算が気になってたまりません。世の経営者にとって家族や自分のことよりも、会社の目標や業績のほうが大事になってしまうことが分かってきました。しかし、そうした心配や不安は、経営者はもちろん、従業員の健康があってのこと、健康第一だと考えるべきなのです。
私はこうした体験を活かして、お金をかけなくても職場の健康を推進する方法はないだろうかと、職種や仕事内容に合わせたプログラムを開発することにしました。それが「ニーズと社会的資源をつなげる健康アセスメント」という具体的なアクションプランです。このプログラムによって誰でも不健康になりかけているときの合図、不健康の芽を摘む方法を知ることができ、身近にいる大切な誰かを守ってあげることができるのです。

Profile

 ダンスインストラクターの経験から椅子を使った運動、チェアロビクスを創案。平成8年、「登録商標」を取得。最高の品質を目指して研究を続ける中で身体の深層筋の重要性を実感し、ネバダ州立大学ドリーケラペス教授のもとでピラティスを学ぶ。また、放送大学大学院において、宮下充正教授・臼井永男教授のもとチェアロビクスを研究。ゆっくりとした呼吸とともに美しい姿勢をつくる独自の運動レシピを完成させる。現在は身体的な健康だけではなく、心理的・社会的健康づくりを目指して研究・活動中。

Contact

日本チェアロビクス協会事務局
HP
http://www.chairobics.co.jp