残業が減ればチョイ飲みが増えるという理屈

風が吹けば桶屋が儲かる、式の話だ。日経新聞電子版(6-28)によれば、残業が減って飲食店の「チョイ飲み」需要が増えたという。一方で世帯当たりの飲食費支出は9か月連続減少という。

 

お酒を軽く飲む、これを「チョイ飲み」という。この需要を取り込む動きが各地の外食企業で広がっているらしい。ファーストキッチンは6月から先行導入した都内店舗で利用客が増えたことからアルコール販売を約70店、全国に拡大する。「なか卯」も夏から本格的に扱う。アルコールを扱う店舗を「のみ卯」と名付けた。いずれも残業規制で帰宅が早まることによる需要増への期待がある。この動きはモスフードにも見られる。各地のハンバーガー店のうち、午後3時からアルコールを販売する店舗「モスバル」を現在の19店舗から170店舗に広げる。モスバル専用のサイドメニューも揃える。

 

こうした動きとは裏腹に、総務省の家計調査では家庭の飲食費支出が9か月連続で減少した。同紙は働き方改革による残業規制によって、終業後に友人同士で軽く飲んで帰る消費者が増えており、このチョイ飲み需要はさらに広がると予測するが、その一方で残業代が減ることによって宴会など大々的なお金の使い方は減ることになる。これが残業が減れば、という桶屋の理屈だ。