有給取得は従業員の意識改革から

日本の有給休暇取得率は3年連続で世界最下位と不名誉な結果が出た。(日経12-11)
日本人は有給取得に罪悪感を感じる人が多いことが影響しているという。仕事への責任感なのか、単なる休み下手なのか。有給取得を謳歌するにはまだまだかかりそうだ。

 

 

世界19カ国・地域の有職者を対象にした2018年の有休の国際比較調査において、日本は有休取得率は最下位の50%にとどまった。2位に低いオーストラリアでさえも70%を確保したことから、日本が圧倒的に低いことがわかる。有休取得日数は10日で最下位で米国、タイと並んだ。取得日数の多い国はブラジルとフランス、スペイン、ドイツの30日がトップ。

2019年4月に働き方改革関連法が施行され有休取得の義務化が始まるなか、従業員側の意識改革も遅れがちであることが浮き彫りになった。
有休を取得しない理由について聞くと、1位は「人手不足」だった。日本人は仕事の責任感が強く、職場の状況を気にしすぎるあまり休暇を取りにくい人が多いという。
有休取得に罪悪感を感じている人も多い。「有休の取得に罪悪感があるかどうか」を聞くと、日本人の58%が「罪悪感がある」と答え、世界で最も高かった。

有給取得を義務化するには、まず従業員の意識改革から始めないと、従業員は休んではくれない。