新型コロナウィルスから身を守る方法

新型コロナウイルスによる感染者が世界で増えている。東京慈恵会医科大学の浦島充佳教授が国内で感染が拡大するリスクを2月11日付の日経新聞に載せている。

 

新型コロナウイルスの全貌はまだ分かっていない。中国の様子をテレビなどで見て、不安や恐怖を感じている人も少なくないだろう。感染しても風邪のような軽い症状しか出なかったり、無症状だったりする人もいる。過度に恐れる必要はなく、冷静に対処すべきだ。

大人数が集まる機会を減らすことで、感染拡大を防げる。テレワークに取り組むほか、不特定多数の人が集まるイベントなどをやめれば、人と人との接触の機会を少なくできる。感染した人を早く隔離すれば、次に感染する人を減らせる。

個人ができる対策としては、手洗いやうがいの励行がある。新型肺炎が重症化するかどうかは、生活習慣なども関わっている可能性がある。日ごろから栄養バランスのいい食事をとり、十分な睡眠や適度な運動を心がけるとよいだろう。

 

大阪大学の朝野和典教授は「国内でも流行すると想定して準備が必要」と指摘する。

できるだけ感染を予防するため、一般の人は手洗いやアルコール消毒を励行し、手で鼻や口をさわらないようにしてほしい。

新型コロナウイルスの患者の致死率は、中国でも湖北省以外の地域では0.2%ほどだ。インフルエンザよりも少し症状が重いくらいの感染症と考えるべきだろう。治療薬がなく肺炎を起こしやすいため注意は必要だが、パニックにならずに、感染予防を心がけてほしい。(日経02-12)

 

マスクが一部の人の買い占めによる品切れ状態から医療機関に十分に行き渡らず、高値による転売など弱みにつけ込んだ行為は言語道断だ。新しい感染症は科学的にも不明な点が多く、そのわからなさ故に人々は不安を抱く。少しでも安心できる情報を得たいという気持ちから、デマやうわさに惑わされ過剰反応にもつながってしまう。(日経02-11)

まずは、自身の体調を整え免疫力を上げるのが大切だろう。