女性活躍が売上げにつながる?「なでしこブランド」に注目

経済産業省は、女性が働きやすい環境の整備や、女性人材の活用を積極的に進めている企業を、「なでしこ銘柄」として選定してきたが、最近は女性活躍に関連して生まれたもう一つのなでしこ、「なでしこブランド」も注目されるようになった。

 

ブランドのほうは、女性が開発に貢献した優れた商品を認定する制度だ。神奈川県では、県内の企業などから女性が開発に貢献した商品(モノ・サービス)を募集し、「神奈川なでしこブランド」として審査・認定している。4回目の今年は、「キャベツがもっと食べたくなるドレッシングシリーズ」など、食品・飲料6件、生活・文化用品10件、住宅1件、サービス3件など合計20件を認定した。

選ばれた商品・サービスには今後、商品の販売・展示会などで県がPRに協力する。県としては商品開発への取り組みを評価し、話題にすることで、さらなる女性活躍の推進につなげようという狙いだ。

 

商品の生産者を明らかにして消費者にアピールするのは、すでに野菜や海産物などの生鮮食品でお馴染みの手法だ。さらに幅広い商品分野で女性ならではの感覚をアピールし、女性をはじめとして財布をゆるめさせるのは好手といえるだろう。女性活躍の推進と絡んで商品の差別化につなげようと、企業側もその認定に注目しているようだ。