女性が働きにくさを感じる職場。20代は自分の時間がとれないこと、30代以上は職場の雰囲気

女性社員が「働きやすい」と感じるのはどういう職場なのか。求人情報のエン・ジャパンがインターネットでアンケートをとったところ1037名の意見が集まった。調査結果は20代社員と30代・40代に分けて集計されているが、全体の集計を見ると、現在の職場が「働きにくい」という女性は48%。なんと20~40代を通して半分近くが働きづらいと感じている。これは由々しき問題といえるだろう。

 

働きにくい理由の上位は、 20代が「休暇の取りづらさ」、「労働時間の長さ」。 30代・40代は「社内コミュニケーション」、「職場の雰囲気(が悪い)」だった。20代がワークライフバランスの確保を重視しているのに対して、30代・40代では、『オフィス全体が静まり返っており、 社員同士で何か話すときも必然的に小さな声で話すようになっている」という声を取り上げて、どちらかというと制度や条件よりも職場の居心地にこだわっているところが興味深い。たしかに、こんな職場では楽しく働けないだろう。また年代が上がると、「自分のやり方で仕事を進められる」など、 仕事を進める上での自由度が働きやすさに影響していることが分かり、20代とは仕事の濃さの違いをうかがわせている。

 

『インターンシップ』という映画があった。この作品の舞台はご存知のように、ビジネス誌『フォーチューン』で働きやすい会社の第1位に選ばれたGoogleだ。映画では、会社自体がまるで遊園地、社内のカフェテリアが無料、オープンな社風で上層部との会話もスムーズ、社内にリラクゼーション施設、居心地は抜群と、アメリカ人の理想の職場観が屈託なく語られて楽しめた。同じ若い世代でも仕事どっぷり族の価値観の反映かもしれない(10-2岩崎)。