共働きの夫と、専業主婦の夫ではどちらの夫が幸せか  

 

女性の共働きを議論するとき、とかく問題になるのは女性がいかに幸せになれるかということだろう。このところ女性活躍が浮上してきたのも働く場では男性に比べて女性が不幸だという前提があるからだ。プレジデントオンラインでは、カフェカンパニー社長の楠本修二郎社長へのインタビューをもとに、共働きと専業主婦ではどちらの夫が幸せかという逆の視点からレポートしていて興味深い。

 

楠本氏はリクルートの出身。独立後、カフェ、デリを展開するカフェカンパニーを創業した。一児の父。妻はタレントの長谷川理恵さん。

「よくワークライフバランスと言われるが、仕事と家庭はゼロサムゲームではない。お互いが矛盾するものでもない。男と女のどちらが家事を担当するとか負担するとか、押し付け合ったりするのでなく、男性も時間に追われ、ジレンマを感じつつもがんばって積極的に子育てに参加したほうがいい」というのが楠本氏の基本的な考え方。男性がそういうスタンスで参加すれば共働きは不可能ではなくなる。女性が社会で働く分、男性が子育てに参加すればいいという考えだ。

 

子育てや家事を真剣に考えることは仕事にもプラス。仕事も一層クリエイティブになれると楠本氏は経験的に語っている。そして、「妻が社会に出て働いているのであれば、ぜひ家庭でも仕事の話をしてみるといい。女性独特の感性に学ぶことは多く、自分の仕事のヒントにもなるはず」だと楠本氏は提案する。こういう積極的なとらえ方が幸せを招くということだろう。