あなたの会社はトイレが綺麗ですか?

TOTOがネット調査で工場従業員824人の声を分析したところ、トイレは休憩室や食堂に次ぐ気分転換の場所と判明。

男性が顔や腕、手を洗って温水洗浄便座を使いたい、女性は歯磨きや身繕いをして水の音などが出る擬音装置を求めるといった傾向も分かった。(日経11-19)

 

そこで同社は見過ごされがちな工場のトイレ環境をテーマにした初の全国セミナーを開始した。働き方改革や職場のダイバーシティ(多様性)に伴い、障害者や宗教、性的マイノリティーに対応したトイレ空間が工場でも不可欠として、多機能トイレや男女共用トイレの導入例もセミナーで周知する。

混雑対策や洗顔・歯磨きスペースの充実などを提案し、女性や外国人従業員が増えているメーカーからの受注につなげる狙いだ。

工場のトイレ改修は従業員満足度(ES)向上に直結する。企業の人手不足が続き、就職活動も売り手市場が続いている。4月の働き方改革関連法の施行もあり、就職活動をする学生にとっては働く環境への関心が高まっている。企業は人手不足に嘆く前にまずトイレを綺麗にすることから始めたい。