通勤ラッシュで分かる企業の柔軟性とは?
都心のオフィスで働く多くの人にとって、避けて通れないのが通勤ラッシュだ。満員電車に乗るだけで、心身ともに疲れ、その後の仕事にも支障が出る。ラッシュを回避し、その後の仕事の効率を上げるにはどうしたらいいだろうか?
国土交通省によると、18年度の朝のラッシュピーク時の平均混雑率は東京圏163%、名古屋圏132%、大阪圏126%。東京は全体的に混雑率が高く、名古屋、大阪も一部路線は東京並みだ。(日経10-08)
通勤ラッシュの回避策としてまず上がるのが、フレックスタイム制を使い、出勤時間をラッシュ時間の前後にずらすことだ。加えて最近は、サテライトオフィスやカフェなどでも仕事ができるテレワーク制度も広まっている。自宅近くのサテライトオフィスを使えば、通勤時間はぐっと短縮できる。
一般社団法人はたらく未来研究所(東京・港)の調査では、首都圏の平均通勤時間(片道)は約59分で、通勤に往復で2時間近く費やしていた。小栗公二所長は「通勤ラッシュの緩和は、テレワークなど多様な働き方を企業が認めるかどうかにかかる」と話す。企業としても仕事の効率化が図れ、生産性が上がるのであれば制度の創出を是非検討してほしいところだ。
自社に制度がなく、定時出社でラッシュ時の通勤が避けられない。そんな人は混雑しない経路を検索できるアプリの活用をお勧めする。また、すいている電車を選ぶのもいいだろう。急行前後の各駅停車、座席指定の有料列車は比較的すいている。女性専用車両や夏の弱冷房車両は他の車両より1割程度すいているという。