求む専門人材は副業でOK!?
ライオンが他の企業の社員などを対象に、副業で働く人を公募し始めた。
サントリーやソニー、NECなどがデジタル分野などの専門人材の獲得に向け高額の年俸を提示するなど、企業は専門人材を奪い合っている。正社員などで雇用できないなら、副業でその能力を発揮してもらうという考えだ。(日経06-05)
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためリモート勤務が浸透し、個人の働き方の自由度が増している。副業や転職人材の採用に使えるSNSを手掛けるYOUTRUST(ユートラスト、東京・品川)の調査では、在宅勤務で通勤時間がなくなったことなどから、副業がしやすくなったと考える人は4割に上る。大企業が副業に門戸を広げれば、専門的な知識や経験を持った希少な人材が複数の企業を掛け持ちする新しい働き方が広がるほか、企業の生産性も向上する可能性がある。
新型コロナウィルスは新しい働き方をもたらした。慣習にないからとテーブルに載せないのでは取り残される。企業も人材も柔軟に対応していく力が必要である。