広がる新型肺炎、テレワークで働くコツとは?

新型コロナウイルスの感染が広がり、企業が危機管理を徹底している。

資生堂は2月26日から3月6日まで、国内全従業員の3割にあたる約8000人を対象に原則出社を禁止する。工場や店頭勤務などを除き社長ら役員も出社せず、在宅勤務に切り替える。電通も26日から東京・汐留の本社ビルに勤務するグループの全従業員約5000人を対象に在宅勤務に切り替えた。今週に入りソニーやNTTグループ、NECなどテレワークを推奨する企業が急増した。(日経02-26)

 

どの企業も急な決定だが、業務は滞りなく進められているという。それは、昨夏の東京五輪・パラリンピック中にテレワークを実施するため試行した体験が生きているからだ。ネット環境とパソコンがあれば、場所を問わずに仕事ができる。ただ生産性を維持して働くにはちょっとした心得が必要だ。テレワークで上手に働くコツは何だろうか?

 

仕事の管理ができないだろうという不安は、朝夕のメンバー全員の情報共有がいい。電話やメール、チャットなどツールは豊富にある。カギは部署ごとのタスクの見える化と共有だ。そして、緊急案件や込み入った話は電話を使う。メールやチャットは急ぎではなく、多忙で手が離せない時は「既読スルー」も良しとする共通の認識を養おう。

 

テレワークは公私の区別が曖昧になることも加わり、オフィスにいるときより頑張りすぎて長時間労働になってしまうという問題がある。無駄な仕事を見直し、時間を自分で管理する意識が必要だ。また、上司が目の前にいない分、成果を出さないと評価は上がらない。テレワークは生産性向上のテコになる働き方となるであろう。