東京のオフィスエリア。働くならどの街を選びますか?

ディー・サイン不動産研究所(東京・中央区)が「オフィス立地ブランド調査」を発表した。都心にあるオフィスエリアを50に区分して、都内に勤務する社会人が持つエリアとしての魅力、イメージなどを調べたものだ。働きたいエリアとして上位にあげられたのは、丸ノ内、銀座、日比谷、有楽町、大手町、日本橋。昨年とほぼ変動がなく、不動のゴールデンエリアといったところだ。

 下位に甘んじたのは、五反田、錦糸町、豊洲、台場、天王州。ワースト5だった。人気のお台場もビジネスエリアとしてはこういうポジションというのは意外だが、交通の便が原因だろうか。この調査、毎年の変化を見てみるのも興味深い。昨年から順位を上げたのは、飯田橋・神楽坂(16位→11位)、新橋・内幸町(21位→14位)、九段下が33位から26位と人気上昇組。逆に渋谷、西新宿、広尾・西麻布、浜松町・大門エリアは順位を落とした。
 この調査ではエリアごとのイメージをクラスター分析によって8つにタイプ分類している。ビジネス街として認知度が高い大手町・赤坂・虎ノ門などは「老舗タイプ」、表参道・六本木・青山一丁目あたりは「羨望タイプ」、飯田橋・神保町・人形町は「下町タイプ」といった具合だ。

 これとは別に、「世界の都市総合力ランキング」というのが都市戦略研究所というモノモノしい名前の調査機関から毎年発表される。東京は2008年以来ずっと4位を維持しているが、市場の規模、ビジネスの容易性を測った「経済」のスコアは1位を独走中だ。こんな東京の評判も、それぞれのエリアの頑張りが下支えしているわけだ。